理事長挨拶

 昭和57年9月1日、大村湾を一望する徳泉川内町に「泉の里1号館」を開設して以来、2号館、3号館を増設し37年が経過しました。
人が人の暮らしをサポートする介護の奥深さ、ご高齢者のそれぞれ積み重ねてこられた長い人生を見つめ、寄り添う支援のあり方はどうすればよいのか。
 スタッフは昼間の疲れも、もろともせず、議論を重ね、やってみては見直す、試行錯誤を繰り返しながら利用者さまの笑顔に、この仕事のやりがいを見い出し、共に歩んできた私たちスタッフの汗と涙が、施設の随所に刻み込まれています。
 介護の仕事はとても重要です。でも、介護の仕事の大変さを声高に叫ぶより、むしろこの仕事のやりがいや、喜びを正しく語れるよう、私たち泉の里で働く200名のスタッフは、「自分が入所したいと思う、泉の里づくり」を合言葉に、チームワークを組み、質の高いサービスを求め、一生懸命頑張っています。
 泉の里の最大の魅力は何かと問われれば、私は躊躇なく、「素晴らしい職員」ですと明確に答えます。
 交通や生活に便利で歩いて行けるところに、高齢者施設をつくって欲しいと、これまでに多くの方々から寄せられた切実なご要請を、私は重く受けとめ、全国でも数少ない街中(ミライon図書館の前)に、泉の里2号館を、そしてこの度、商店街アーケード内に、地域に開かれたコミュニティ複合型施設4号館を実現するに至りました。
 この完成は、これまで喜びも苦労も共に分かちあい、とにかくよく働いて下さる現200名の職員やOBの方々、泉の里をこれまでご利用いただきましたご利用者・ご家族の皆さま、県・市の行政関係者、そしてひとえに銀行の温かいご支援、ご指導の賜でございます。
 このご厚情を忘れることなく「長生きしてよかった!」そう思われるような高齢社会にかぎりなく貢献してまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。